Hugo TT2 レビュー
今回はCHORD社のHugo TT2のレビューをしていきます。

Twitter()で買い手募集の内容を見かけて、購入した物となります。
(その前に自分のCHORDとの付き合いを少しだけ...)
3年ほど前に買った同社のQutestが気に入っていて、買い換えるつもりもなく、不動のメインDACとして使い続けていました。
ただ、欲を言えば、試聴していつかはM scalerが欲しいなぁという考えだけはありました。
しかし、この時の試聴環境はM scaler+TT2(もしくは同タップ数のBlu mk2+DAVE)くらいしか参考になるものはなく、Qutest+M scalerの実力は不明なので、なかなか手を出せず仕舞いでした。
ならばQutestとTT2の単機DAC勝負ならどうなのだろう?と気になってしまい、購入した次第となります。
なので今回はQutestとTT2を比較してのレビューとなります。
HPAはViolectricのV590 proで、HPはUtopiaをオーディオみじんこのnocturneでバランス接続。
Qutestのみ電源がFidelix社製、TT2は純正です。
感想
端的に比べた感想を言いますと
・色っぽく元気で明瞭なTT2
・淡く雰囲気の良いQutest
といった風に感じました。
主に感じた事は
①低域と高域の存在感が増した事と、②空間のクリアさ・奥域表現の向上でしょうか。
この2つを軸に書いていきます。
①低域が良くなる事は筐体がデカくなり、電源部にも余裕が生まれることから想像はしていましたが、Qutestを不満なく使っていた分、どれくらい変化するのか未知数だったのですが結構変わりました。
TT2になると中低域の粘り強さ・ベースラインの解像度が向上します。
サブベース帯・バスドラも締まって深くハイスピード、電子音楽だとかなり顕著です。
また高域も芯が太くなり、クッキリとした鳴りになります。クッキリとなってもCHORD特有の滑らかさは勿論発揮しているので、聴き疲れることはなく、純粋に解像度が高まった風です。
バンド構成なジャンルを聴くと、いままで感じられなかったグイグイと引っ張ってくれるようなノリの良さと、音が飛んでくるような勢いがあり、聴いていてかなり楽しいです。
②これはタップ数向上によるものかと思いますが、聴覚上のs/n比向上が大きいです。
良くある背景が白く・黒くなる感じではなく、単純に一気に見晴らしが良くなった雰囲気です。(同社同士なのである意味当然ですが)
これのお陰で奥域もかなり見え、タップ数向上による再構築が聴いているのか、ハイハットやコーラスみたいに後ろでなっている音が正しい位置に落ち着いた風にも感じます。
またタップ数や電源部の強化によって
・付帯音の減少
・静けさの向上
・スピード感向上
が合わさって、1音ごとの鮮度が抜群に上がったと言えます。
クリーンな空間から鮮度抜群な音が勢いよく滑らかに飛んでくるのはCHORD、TT2ならではの良さではないでしょうか。
QutestでもCHORD特有の滑らかさはありますが、このビシバシとした勢いはハイエンドらしい雰囲気があります。(据え置きで言えばQutestがロー、TT2がミドルでハイエンドはDAVEですが...w)
Qutestの良さとまとめ
TT2でなにが良くなったをQutest比で書いていきましたが、なにせ価格差は現在の定価でほぼ3倍。もはや当然良くなるわけです。
そんなTT2よりもお安いQutestですが、比べて聴いてみるとボーカル帯域に関してはそこまで大きな差はないように思います。
低域、高域には差を感じましたが、Qutestを3年間使っている間には不満を感じませんでした。
中域に一番意識が向かうようにして、他帯域は上手く雰囲気的に包み込んで、良い音で鳴らしていたのだと思います。
CHORDがラインナップを比べてCuteに近い語感のQutestを命名したのも、時間が経って分かった気がします。(正しい命名エピソードがあったら教えてくださいw)
比べればTT2がメインになりますが、この価格帯で聴いていて楽しいと思えるワクワクとした高揚感を味わえるDACはあまりなく、Qutestの音はこの価格なら満足な事は変わりないです。
まとめると
・全域充実して上位価格帯らしい勢いがあるサウンドのTT2
・中域をメインにして淡くスムーズに流れるサウンドのQutest
といった感じでしょうか。
M Scalerの後継機が発表された事ですし、やすーーくなったM scalerが、中古に流れてくる事を待つ事にします。