DENON PerL Proのレビュー

追記

駆動時間に不満を感じ手放しました。

当初は7.8時間ほど再生可能と書いてあったのに、発売から2ヶ月後くらいしてから

・パーソナライズ

・ノイキャン

・空間オーディオ

がOFFの場合と追記されていました。

正直全てONが大前提かと思いますので、AAC接続ではこれが全てがONでも上記の再生時間が可能かと思っていましたが、実際はせいぜい再生時間は5〜6割くらいと考えておいた方が良いです。(aptXなら更に減ります)

詳しくはここのスレで議論されています

https://s.kakaku.com/bbs/K0001546665/SortID=25383216/

 

音質については最後まで不満はなかったので、以下レビューに変更はありません。

 

 

 

 

今回はPerl Proをレビューをしていきます。

Image

 

・まず最初に

このTWSイヤホンの特徴的な所に「パーソナライズ機能」というものがあります。

「ユーザーそれぞれの聴こえ方を測定して、全員が同じ聴こえ方になるように調整する」

…という機能でして、これがONとOFFとではかなり別物の鳴り方になります。

自分でイコライザーをいじって好みの音質に近づけるのではなく、測定することでメーカー側が本当に届けたい音を全員が聴くことができるというのは良いですね。

 

面白いことに、ちゃんとフィッティングした状態でOFFの状態にしても、ONの状態とは全く違う音になってしまい、良い音では鳴りません。

 

「パーソナライズ機能やらを設定しないといけないのなら試聴はいいかなぁ」と聴いていませんでしたが、つい最近買ったAZ80と一緒に、もう1つTWSイヤホンを使いたいと思い、良さそうなTWSイヤホン(noble・ゼンハイザー・ピヤホン)を試聴をした結果、PerL Proの音質を気に入ったので購入しました。

 

 

パーソナライズ機能を測定するには静かな場所が適切であると書かれていますが、店内(超大型店舗ではないTWSイヤホンコーナーで周りにお客さんがあまりいない状態)と、自宅で測定した結果では、だいぶ違いがありました。

 

同じイヤピサイズで計測したのですが、店内で測定したときはL側の形状が10時の方向のみグイっと突き出ていたので、完全ではなかったようです。



とはいえ店内でパーソナライズした状態でもOFFの状態と比べればかなりの差があるので、購入意思があるのでしたら必ずパーソナライズ機能をONにして試聴した方が良いかと思います。

 

 

・音質

環境については

・純正イヤピ

・iphone14のAAC接続

・Fiio R7のaptX接続

・パーソナライズ機能ON+空間オーディオON

となります。

パーソナライズ機能がONなのは必須なのですが、空間オーディオもONにした方が好みでした。

こういったギミック系は敬遠しがちですが、PerL Proの場合は音場に違和感がなく好みでしたのでONの状態で書いていきます。

 

・低域

量感は少し多め、多少丸くて弾力がありサブベースまで力強く鳴らす。

ドラムは乾きを表現するというよりはライブ会場的な弾む感じの表現。

 

・中域

ボーカルの距離感は標準的。くぐもってはなく、かなり立体的。ボーカルと楽器は冷淡ではなく少しだけ艶っぽい。

 

・高域

キンつかない程度に伸びやか。暖色か寒色かでいえば暖色。

立ち上がりの「当たり」までは鳴らしきらず聞き味は良い。このせいでピアノやシンバルのリアルさは流石に有線には劣るかも。DTM系の音色ならばむしろ抜群の聴き味。

 

・音場

驚異的に広くて、イヤホンというよりもヘッドホン的。

ただ広いだけではなく、奥域も深く・描写がかなり上手い。

レイヤー分けされたような奥行きの描写を曇らせることなく、しっかりと聞き分けることができます。ボーカルのハモリなんかはいつも以上に聞こえてくる気さえもしてくる。

この特徴は他の有線とも比べてもかなり優っている部分なのでは。

カリカリとした音色ではない+この広大な音場と合わさって聴き疲れる感じはない。

全体の音数もかなりのものだが、音場が広い分、まったく潰れない。

 

1音ごとの解像度を聞くという面ではDAP+有線に分があると思うけれど、同時になっている音を聞き分けるという面ではPerL Proも互角では。

 

 

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箇条書きですと、このような感想になりました。

淡々とした鳴り方というよりは、エネルギーのある鮮やかな鳴り方だなぁと第一印象で思いました。

DENONのコンセプトである「Vivid & Spacious」というものにも納得できます。

 

TWSイヤホンでは鮮やかさな音質を感じれた事がなかったということと、この音質をノイズキャンセリングで遮断することで常に聞けるという事を考えると、自分の中ではいままでの常識がひっくり返されて嬉しい反面、外出時に有線を使う事はなくなりそうな気がして、寂しくもあります。

 

 

自分が持っていたDENON製品の感覚で申し訳ないのですが

低域はD7200的で、中域・高域はD7200とD9200の中間くらいの音色かなぁと思いました。(あくまで大雑把な感覚ですが)

 

僕みたいに有線イヤホンでしか聞いてなかったユーザーにもかなりおススメできるTWSイヤホンかと思います。

ぜひパーソナライズ機能を設定して、試聴してみてはいかがでしょうか?