FinalのD8000を公式からレンタルして聴いてみたので、自分でも覚えておきたいので感想を残しておこうと思います。
ほぼメモに近いので画像なしで簡易的になります。
基本的な環境はQutest→430HAD→D8000です。
音質
だいぶ異次元の音に感じました。我が家のエースヘッドホンは同じく平面駆動で開放型のHE1000 V2なのですが完全に別の方向性です。
HE1000 V2は開放型らしくヌケよく広大な音場が特徴で、おいしい帯域は軽く暖色がかかった中域~高域と、大雑把にいうと一般的な開放型ヘッドホンといえます。
D8000はというと低域がどっしりとしていて、全域の情報量が膨大で、定位を一切曖昧にならさないうところでしょうか。
D8000は低域の低域の鳴り方は今までに聴いたことがありません。
太く広大で沈みこみも深い...のですが平面駆動らしく立ち上がりは早く引きも早いです。なおかつハウジングに頼った低域の鳴り方ではないので反響のような癖が一切ないです。
低域に硬さはなくほぐれた鳴り方だと思います。そのほぐれた中に今までに聴こえていなかった低域の情報量がかなり潜んでいることに驚きでした。
常にある程度の低域の量感が付きまといますが、低域の表現の幅が広すぎます。
ドラムの高速連打、ギターのベース、DTMの極低域...どれもいけますね。
文面で書く・見る分には
「いやいや私のヘッドホンでも近い低域は鳴らせるよ」
と思いたくなりますが大分凄いです。文字で打ち込む以上は上の特徴となりますが、だいぶ先のレベルを鳴らしているかと思います。低域の情報量についてはD8000が現行のヘッドホンでは一番優れているのではないでしょうか。
DAPでD8000を聴いた時は、据え置きで聴く私のAH-D7200でも十分だろうと思っていましたが、レンタルしたD8000を我が家の据え置きで聴いて敗北を感じました。値段差を考えればAh-D7200はかなり気に入っていますが、低域の情報量欲しさに値段度外視でいくならD8000が間違いないと個人的には思います。
D8000は全域定位を明確にクッキリ鳴らします。
HE1000 V2でいえば低域は弾むように、高域は抜群に伸びて拡散していく音なのが魅力ですが、音の輪郭を明確に鳴らすような鳴り方ではないです。
D8000はというと拡散せずに、どっしりと、触れられそうな範囲で音場が展開していきます。
音が遠くで鳴っているという感覚はないのですが、音の前後感(強弱)はしっかりとしています。
D8000は全域の弱音・余韻の再生が強力で、拡散されずに「そこ」で点としてぶれずに存在したまま最後に余韻まで鳴らし切ります。
これらを踏まえて「触れられそう」と感じるんでしょうか。
先ほど書いたように前後感はしっかりして、なおかつ全域クッキリ、立ち上がりから最後まで鳴らすので全体の定位はかなり良く感じます。
すべての音がクッキリとぶれることなく鳴るのですが、押し付けたようなハイテンションな音ではなく少し前目で展開されている感覚なので、聴いていて疲れるような感じはしません。
解像感やら高域・中域やらは当然のようにハイエンドヘッドホンは及第点をすべて得ていると思うので割愛、そのあたりは自分で多分覚えていれそうなのでここで締めます...多分覚えていれるはず。。。